Monday, February 13, 2012

Fear and Loathing in Las Vegas



今、車で家族旅行中だ。多分四日目だと思うが、すでにその辺が定かでない感じの旅に突入している。
今日、何曜日だっけ?
俺の中で「良い旅のサイン」というのが幾つかあって、そのうちの一つが「カレンダーを忘れる」だ。
さっそくの忘れっぷり、幸先よい。

アパートを、グレッグにサブレットしてサンフランシスコを出発。オークランドのふうすけ宅を後にして、カラベラスビッグツリーでスタンプを撮影してからレイクタホ方面へ登り、HW395を下ってジョシュアツリーへ、というのが今までの道のりなのだが、今はまだジョシュアツリーには着いてない。その途中のモハベ砂漠に居る。
今日、早速今回の旅で初めてのガソリンが足りないかもしれん様な状況にさしかかった。
砂漠の旅では、横道に逸れて遊びに行ったりした時、タイミングを逃すとガソリンがヤバい時がある。ハラハラしながら山道を走っていると、何故か横に逸れた道で何台もの車が渋滞しているのが見えた。
それを横目に少し走ると、スタンドはすぐに見つかった。ほっとする。
そこで、さっきの横道の先で何があるのか訊いてみると、何とレースだという。
面白そうだと思ってひやかしに来てみたら、そこはバーニングマンそっくりの光景が広がっていた。
本当にそっくりなのだ。

砂漠の中に広大なコースが作ってあって、その周りを数えきれないほどのトレーラーやRVが扇状に取り囲んでいて、各自がそれぞれの「砂漠を速く走る為のマシーン」を持ち込んでいる。そのピットの周りでは仲間がバーベキューしたり音楽をかけたりしてテーマキャンプっぽい。ヒトもフレンドリーで好印象だ。

残念ながら、自由は眠ってしまったので、嫁が一緒に寝る事にした。残された俺が散歩がてらに何がどうなのか偵察に行く事になった。煙でフラフラになりながら、この砂漠の中の即席の街を歩く。その昔、俺もバハバグに乗っていた事もあったので、こういう砂漠系のマシーンがキットで売られていたりする事くらいは知っていたが、実際に見るのは初めてだった。

知らなかった。これは凄い。
俺はもっと粗雑なモノを想像していたが、全然違った。これはカートにも劣らないような、エンジニアリングの世界だった。
「日用性」などという言葉を一切排除した、砂漠以外の場所では何の役にもたたないモノに、莫大な労力と最高の技術を注ぎ込む、という意味でマシーン達は充分にアートだった。

顔にスカーフを巻いて、ゲホゲホやりながら車の写真を撮っていた俺は、カメラをかまえた時にふと気がついた。このレースってあの Fear and Loathing in Las Vegasで、ジョニーデップが取材でやって来る、あのレースじゃねーか?
今晩は、レース場でトレーラー達にまぎれて、砂漠の祭りの中で一泊します。

そうそう、もう一つの「良い旅のサイン」は、「旅先で祭りに居合わせる」です。

P.S. 自由は昨日、初めての雪を触りました。今日は初めてのレースでした。そして明日、問題のラスベガスに乗り込み初めてのギャンブルです。

2 comments:

  1. おこちゃま、無事に生まれたんだね!
    以前、コメントを残そうとしたときにうまく反映されなくて
    コメント出来なかったんだけどおめでとう♪
    そして今は旅かぁ。時の輪をはずして、がっつり楽しんで来て!

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  2. ありがとう!がっつり楽しんでるよ〜!冬のザイオンは荘厳の一言でした。もう一度行く価値アリ。
    今日はTucsonで一泊の予定。
    毎日楽しくて、泣けてくらあ。これからもっと楽しいと思うけど。
    こまめに更新するので、読んでね。

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