Saturday, July 10, 2010

medicine for melancholy


今日の映画は、Medicine for Melancholy。

 去年公開のインディペンデントフィルムで、舞台はサンフランシスコ。
パーティーで出会った二人が、one night stand を経て、またお互いを理解して行く一日を綴ったラブストーリー。
これといった大事件も起きないし、これといったヤマも無く、オチも決まって無いし、別に意味も無い、まさにヤオイな(?ボーイズラブでは無い)映画なんだけど、これが結構いい。サンフランシスコの持つ何とも言えない時間の感覚みたいなものが、しっかりとフィルムに焼き付いてる感じが凄くいい。
二人の家はテンダーロインとマリーナ、自転車でダウンタウンへ出かけて、ミッションのバーでハングアウト。どこもおなじみの街角。
画面に映るサンフランシスコが、確実にこの映画に一つのキャラを与えていて、うならせる。
極端に少ない登場人物と、寄ったカメラのせいで、もの凄く窮屈な世界観なんだけど、だからこそ時折挟まれる街の景色が際立って、思わず見入ってしまう。
 
 フィルム、といったけど、この映画実は全編HD video。Panasonic の HVX200にニコン35ミリレンズ用のアダプターを付けて撮ってある。
全編の内、半分くらいはクローズアップじゃねえか?と思わせる程、画面一杯に二人の顔が映し出されるんだけど、このレンズと敢えて選んだ720Pの記録フォーマット、そして敢えて外しまくったフォーカスのお陰で輪郭が随分柔らかく撮れてて、全然イヤミが無い。
このレンズキットがあれば俺のカメラでもこれが撮れると思うと、購入も考えてもいいかもしれないと思った。

 とにかく、インディの映画としては上出来すぎると思った。これ、5人で撮ったんだから大したもんだ。
「街の景色をどう撮るか」は、普段自分が街をどう見てるか、そして街のどこを見てるかが如実に顕われる所。
そういった意味で、400 blows と見比べたりしたい。



でも、俺は今晩9時からROXIEで、イブと亮君と三人でこれ見に行ってきます。

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